チェックリストで子どもの主体性が育つ!?育児に活用して気がついたコト

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「Withコロナ」の中で、私たちの日常は大きく変わりました。中でも、テレワークは多くの働く人に影響があったのではないでしょうか。
企業でテレワークが推進されたことで、毎日、満員電車に乗って通勤するという機会が減りました。

普段は朝食にパン一枚だった方が在宅勤務の日は目玉焼きを焼いてコーヒーを淹れたり、運動不足の方が始業時間前にジョギングをしたりと、いつもよりゆとりのある朝を迎えられるようになったという声をよく耳にします。
私も小学生の子どもが2人いるワーキングママなので、自宅で仕事ができると生活に余裕が出ます。

一方、子どもの日常はどのように変化したのでしょうか。多くの小中学校は3月から5月いっぱいまで休校となりました。
休校になった3か月を挽回すべく授業はハイスピードで進み、日々の宿題も通常より多く出されています。

検温やマスクの準備など、安心して学校に行くために必要な準備が増えました。学校では入口での密を避けるため、「1〜2年生は8:00~8:10」、「3〜4年生は8:10~8:20」といったように登校時間が細かく決められ、家を出発する時間にも敏感になりました。

そういったストレスが少しずつ溜まっていたのか、我が家の息子は「学校に行きたくない」と駄々をこねることが増えてしまいました。

日本教職員組合の調査によると、夏休み明けに不登校や保健室に登校する子どもが「増えた」と回答した学校は全国で23%
また、厚生労働省のまとめでは、子どもが親などから虐待を受けたとして児童相談所が対応した件数が、2020年1月からの半年間で9万8000件余りに上り、過去最多のペースとなっていることも判明しました。
こうして見ると、Withコロナにおける子どもの日常は、大人以上に深刻な状態だと気付きます。

普段から、多くの問題解決に取り組むコンサルティング会社に勤める者として、そして2児のママとして、このような問題を解決できないだろうか・・・
そう考えた私は、仕事でよく使っている「チェックリスト」を育児に活用してみようと考えました。

この記事では、小学生のお子さんを持つ保護者の方が、Withコロナにおいて生活しやすくなるための「チェックリスト」の作成方法や、実際に作ったチェックリストを育児に活用してみて感じたことをご紹介します。
お子さんと過ごす朝をもっといい時間にしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

Withコロナで我が家に起こっている問題

まずは、我が家でどんな問題が起こっているかを整理してみました。

忘れ物がなくならない

子どもが毎朝学校に持っていくものは、授業で使う教科書のほかに、宿題、検温カード、水筒、ハンカチ、ティッシュ、給食で使うランチマットなど、意外と多いです。

通常であれば、年度初めに配られる時間割に沿って教科書を揃えるのですが、今年度は時間割が不規則のため、毎日連絡帳を見ながら準備をします
ただでさえ持ち物が多いのに、不規則なので、漏れのないようにと思っても何かしら忘れてしまいます。

一度、先生に「忘れ物が多くてすみません」とお詫びしたところ、先生は「いえ、他のお子さんもかなり多いので、全く問題ありませんよ」と笑顔で仰いました。
忘れ物がなくならないのは、どの家庭でも悩みなのかもしれません。

朝の準備に時間が掛かる

テキパキと行動してほしい朝に限って、準備に時間が掛かります。
この原因は、次に何をやったら良いかがすぐに思い浮かばず、無駄な動きが多くなってしまうからと考えられます。

居間で朝食をとった後に子どもの部屋で着替え、また居間で検温して、歯磨きをしに2階に上がる・・・
そんな子どもの様子を見ていると、つい親の私が先回りして子どもの着替えを出したり、体温を測ったりしてしまうこともあります。

親子関係がぎくしゃくする

親が朝することは、朝食の支度だけではありません。
洗濯、食器洗い、お風呂掃除など、家事全般を同時並行で進めています。

その合間で子どもの面倒を見るので、「ごはん食べた?」、「時間割そろえた?」などといったように質問攻めになりがちです。
また、子どもの準備が遅いと、「体温測って!」、「マスク付けて!」など、つい子どもを急かしてしまいます。

すると、子どもはますます動きが鈍くなり、最終的には「もう行きたくない!」とメソメソします。
親も「何てことを言うの!早く行きなさい!」とつい言い合いになってしまい、親子関係が悪くなってしまいますね・・・
実際に、こんな言い合いから、子どもが学校を欠席したこともありました。

これらの問題を解決するため、朝起きてから家を出るまでの「やることリスト」を作ることにしました。

親子共通の「やることリスト」を作ってみよう

忘れ物をしないために持ち物リストを作ったことはありますが、今回はWithコロナにおいても、親子ともに余裕のある朝を過ごすことを目的とした、より精度の高いチェックリストを作っていきます。

精度の高いチェックリストを作るコツは以下の2つ。

  • やみくもにつくらない
  • 作業のフローを正確に洗い出し、フローに沿ってリストアップする

2つのコツについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ご一読ください。

まずは、朝起きてから家を出るまでに、子どもがどのような行動を取っているか、作業のフローを正確に洗い出しました。

① 7:00 起床(2階寝室)
② 7:05 検温(1階リビングルーム)
③ 7:10 検温表への記入(1階子どもの部屋)
④ 7:15 朝食(1階リビングルーム)
⑤ 7:45 時間割(1階子どもの部屋)
⑥ 7:55 歯磨き(2階洗面所)
⑦ 8:00 着替え(1階子どもの部屋)
⑧ 8:05 ハンカチ、ティッシュの準備(1階リビングルーム)
⑨ 8:05 マスクの準備(1階子どもの部屋)
⑩ 8:10 出発(玄関)

それらの行動をしている場所を、自宅の見取り図に当てはめて①から⑩までを順番に線でつないでみました。
ジグザグしていて、いかに効率が悪いかがわかります。

そこで、無駄なく準備できるように行動の流れを変えました。

この作業は、

「わざわざ歯磨きをするためだけに2階に行くの、面倒だよね?」
「朝起きて歯磨きしてから1階に降りたらいいかもしれない。」
「着替えはどのタイミングでしたらいいかな?」
「ハンカチを準備する直前がいいな。」

と、子どもと話し合いながら進めました。そうして完成したフローが以下のものです。

① 7:00 起床(2階寝室)
② 7:05 歯磨き(2階洗面所)
③ 7:10 朝食+食後のうがい(1階リビングルーム)
④ 7:40 検温(1階リビングルーム)
⑤ 7:45 検温表への記入(1階子どもの部屋)
⑥ 7:50 時間割(1階子どもの部屋)
⑦ 8:00 着替え(1階子どもの部屋)
⑧ 8:05 ハンカチ、ティッシュの準備(1階子どもの部屋)
⑨ 8:05 マスクの準備(1階子どもの部屋)
⑩ 8:10 出発(玄関)

①から⑩までを順番に線でつなぐと、図のようになりました。
動線を示す線が、2階の寝室から玄関までを流れるように進んでいて、無駄がなくなったことがわかります。

新たなフローをもとに、以下のようなチェックリストを作りました。
「朝、チェックリストを見るのは手間だから『合言葉』を決めて手順を覚えよう!」と子どもから提案があったので、合言葉もつけてあります。

朝のやることリスト

早速このチェックリストを印刷し、寝る前に一緒に見直しました。

「おきみがき、ごはん後ケンケン時間割、着替えて『はぁっ!ていっ!』行ってきマスク!」
「すごい、もう覚えてる!明日はその順番で準備しようね。」

楽しく確認し合いながら、就寝しました。

チェックリストを活用してみた結果、嬉しい変化が!

「リリリリ・・・リリリリ・・・」
翌日朝7時。子どもの目覚まし時計が鳴りました。
自分一人では起きないので、ベッドから引っ張って立たせます。

そこで、チェックリストを渡しました。
子どもは、「大丈夫!覚えてる。おきみがき!」と、歯磨きをして1階へ下りていきました。

いつもであれば、朝食を食べ終わってもテレビをぼーっと見ているのですが、その日は「ごはん後ケンケン!」と片足でぴょんぴょん跳ねながら自ら体温計を手に取り、検温していました。

さらに、着替えも自分で出し、「はぁっ!ていっ!」とかっこよくハンカチ・ティッシュもポケットに入れ、「行ってきマスク!」とマスクを付けて元気よく家を出発してくれました。
家を出た時間は8時05分だったので、いつもより支度に掛かった時間も短くて済みました。

チェックリストは一度やってみて微調整をすることも大切です。
私も、子どもが実際にやっているところを見ていて、マスクを取りに部屋の隅の棚まで歩いていたのが気になったので、マスクもハンカチ・ティッシュの棚に一緒にしまうよう変更しました。

チェックリストを一週間活用してみて、嬉しい変化がありました。

忘れ物が減った

これまで多くて悩んでいた忘れ物が、チェックリストを作ってから減りました。
毎日何かしら忘れていた状態から、一週間で忘れ物は1回のみ。しかも、連絡帳に書き忘れた持ち物を忘れたことだけでした。
来月は「忘れ物ゼロ」を目指せるところまで来ています。

準備する時間が短縮された

チェックリストを作成したことで、「次に何をすればいいのか」が考えなくてもわかるようになり、動線に無駄がなくなりました
以前よりも早く家を出る準備が整うようになったので、子どもは近くの友達と待ち合わせをして、一緒に登校するようになりました。

親子関係が改善した

以前は、子どもを起こしてから時間通りに出発させるまでの1時間は”戦い”でした。
私が急かすと子どもは動きが鈍くなり、私が怒ると子どもはメソメソするというように、想定している結果に繋がらない行動を繰り返し取ってしまっていたと思います。

チェックリストを作成したことで、私にも余裕が生まれ、朝の時間を気持ちよく過ごすことができるようになりました

子どもに自主性が生まれた

以前は、子どもが動く前に全て親が手を貸してしまっていました。
朝食をとっている息子の脇に体温計を挟んだり、部屋の隅にあるマスクを私が取って渡したり、親の私が一番動いていたと思います。

しかし、それが子どもの主体性を奪っていたことに気付きました
私がすべきことは、子どもに手を貸すことではなく、子どもが自分で行動できるようにフォローし、子どもの自主性を育てることです。

チェックリストを作成してから、子どもは私に言われなくても自分で洗面台に行って歯をみがき、検温をして時間割をします。
こうやって自主性が育つんだと実感しました。

育児用チェックリストを作成するコツ

このような変化を、皆さんにも感じていただくために、子育てにおいてチェックリストを作成する際のコツもお伝えします。

子どもと一緒に作成する

私が一人でチェックリストを作って子どもに渡していたら、子どもはここまで興味を持たなかったと思います。

「着替えはどのタイミングでしたらいいかな?」と相談したり、「合言葉を決めたい」という子どもの意見を取り入れたりと、一緒に作成したことが子どもの自主性に繋がったので、皆さんもぜひお子さんと一緒に楽しみながら作成をしてみてください。

難しい漢字は使わない

子どもが自分で読んで理解できるようにするため、難しい漢字は使わないようにします。
子どもに各項目を書いてもらっても良いでしょう。子どもが書いたリストを親子で活用するというのも、貴重な体験になります。

チェックリストに子どもの好きなキャラクターを描く

ただ文字を羅列したリストを渡しても、子どもにとっては馴染みのないただの紙と認識されてしまいます。
リストに子どもの好きなキャラクターを描くだけで、子どもの心をグッと惹きつけることができます。
塗り絵風にして、子どもに色を塗ってもらっても良いでしょう。

合言葉はノリノリで

今回、毎朝チェックリストを確認するという手間を省くため、各項目を合言葉にしました。

「ケンケン!」と言いながら一緒に検温をしたり、「はぁっ!ていっ!」と言いながらハンカチ・ティッシュを準備したりすることは、大人からすると恥ずかしい気もしますが、そこはノリノリで言いましょう。
親が楽しみながら取り組むことで、子どもの自主性も育ちます。

以上が、子育てにおいてチェックリストを作成するコツです。一番大切なことは、大人も楽しむことです。子どもと工作をする感覚で作ってみると良いでしょう。

まとめ

一般的に、チェックリストはミスや抜け漏れを防ぐ目的で使われます。
今回は、忘れ物も減り、朝にバタバタすることもなくなりました。それに加えて、以下のような変化も見られました。

  • フローを整理することで、効率よく行動できるようになった
  • 親に言われて動くのではなく、自主性を持って自分で動くようになった

どちらも、母として嬉しい変化です。

社会人になると、私たちは良い仕事をするためにたくさんの知識やノウハウを学びます。
しかし、その多くは家庭で生かされることがありません。実際は、私たちが仕事を通じて学んでいる手法はよくまとまっていて、家庭でも役に立つことが多いです。

マニュアルやチェックリストもその一つ。
今回は、チェックリストを、朝の時間を効率良く過ごすために使いましたが、他のメソッドもいろいろなシーンで役立つでしょう。

皆さんも、チェックリストをはじめ、いろいろな手法を試してみてください。
私もまた良い活用法が見つかれば、こちらでご紹介していきます。

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吉田 彩

新卒で平堀・小川が役員を務めていた会社に入社し、飲食店や温浴施設の売上向上支援等を経験。結婚を機に退職。退職して10年が経った頃、小川からもらった「仕事を手伝ってくれない?」という1本の電話をきっかけに、当社の新サービス『ポジティブ・サポート』の開発に携わることになる。“仕事が楽しい人”を増やしたいという想いを胸に、2017年5月アッシュ・マネ ジメント・コンサルティングに入社。

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